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｢あ、の.........た、武虎.........｣
｢.................｣
尚も武虎は俯いたまま動かない。俺達の間に、気まずい空気だけが流れていく。
｢.........あの.........わ、悪い、武虎.................俺、何か知らない間に何かひどい事言ったか？.........お前の事傷つけちまったなら謝るから許し」
｢楽しくもない上にどうでもいいって思ってる相手にへらへら笑ってられるような図太さ、自分にはないです。心の底から楽しいって思えない限り自分の表情筋は動きません。自分の笑顔が見たければそれ相応の事してくれないと.........今できるのは嘲笑と引き攣った笑みだけですよ。それでよければすぐさまお披露目できますが｣
｢いやいや安心しろよお前の図太さは天下一品だよ。今それが証明されたわ。何を思わせぶりにいきなり押し黙ってんだよ。触れちゃいけねえ所触れちまったんかと思っただろうが。つうかお前マジでそろそろ一発殴るからな？俺にも堪忍袋の緒ってもんがあるよ？てかその発言すでにさっきのお前の発言を破綻させてるからな？笑えないヤツが笑顔で癒せる訳ねぇだろよし殴らせろ｣
｢すぐに暴力に走る男は最低ですよ、DVがみさん。これは家庭内不和待ったなしですね。ひゅうー、熟年離婚ー｣
｢誰がDVがみだ！！！！なんにも惜しくねえし！！！！つうかやっぱり一発殴らせてくんない！？痛くしないからさぁ！！？｣
｢殴らせてって言われて殴らせる相手がいると思ってるんですか。バカも休み休み言ってくださいよ相模さん。偏差値低いのバレますよ。まぁ、隠せないくらい顔にモロに出てますけど｣
｢ごめんとびきり痛くするわ！！！とりあえず一回！！一回だけでいいから！！！思い切り殴らせてくれ！！！！！｣
｢え、嫌ですけど｣
｢お前本ッッッ当にムカつく！！先行きすでに不安なんだけどさっきの発言撤回していい！？決断早まったかもしんねえ！！！｣
｢一度入れてもらったもんは抜けられませんよ。これからおなしゃす、相模さん。世話になります、ちーすちーす｣
｢うーわー既に不安しかねぇんだけど！！！俺お前の事殴らずにいられっかなぁ！！！？？｣
「いやいきなり手ぇ出そうとするとか男の風上にも置けないですね。そんなんでボス名乗ろうとか片腹痛いっすわ。堪え性無さすぎません？」
「お前が俺を怒らせるような発言してるってもしかして自覚ないんかなぁ！！？そんな訳ないよねぇ！！！！？？？」
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