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「......うう......どうしてくれんだよ、てめぇ......せっかく築いた俺の地位が台無しじゃねぇか......!絶対に裏切り者だって思われちまった...!!」
「まあ、起きちゃった事はしょうがないだろ、いつまでもくよくよすんなよ。そんな事よりお前ちゃんと飯食ってる?ありえないくらい軽かったんですけど」
「誰のせいだよ!!つうか飯はちゃんと三食何ならおやつまで食べてるわ!!......うう......渋谷くん……」
おやつ食べてる報告いる?てかさっきからうじうじうるせぇなコイツ。彼氏と喧嘩した後の女子か。鬱だ、リスカしょってか。
大体いつまでも渋谷渋谷って......今日から俺がボスだっつってんのに......
本当に渋谷には従順だな。犬かコラ。犬岡って呼ばれたいか。
「もうダメだ......渋谷くんに絶対嫌われた......俺の人生もう終わりだ......」
「っかーー!!!!いつまでもうじうじうっとうしいな!こうなったのは誰のせいだよ!?もう一回よく考えてみろよ!!」
「いや何回考え直しても100%お前のせいだからな!?」
「まあまあ過ぎた事はいいじゃん。俺達二人だけの小さいグループなんだから仲良くやってこーよ。ね?」
「気色悪いな......距離詰めてくんじゃねぇよ。......まあ、そうだな。起きた事はもう何にもならねぇもんな。.........全部お前のせいだけど」
納得しかけていたが、やはり俺が許せないのか松岡は俺を睨み付けている。
「じゃ!そうと決まったら親睦を深めるために遊びにでも行きますか!どっかいい所知ってんだろ?連れてってよ」
「あ?何でてめぇなんかと行かなきゃなんねぇんだよ」
「つれねーなぁ、もう!子持ちの女かよ!!ガード堅いアピールいいから早く連れてけよ」
「何だてめぇ気安く肩組むんじゃねぇよ!!馴れ馴れしいんだよ!!」
「じゃ、行こうか」
「俺は行くなんて一度も......」
こうして俺達は学校をサボり、遊ぶために街へと出掛けていった。
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