王子様、ごめんなさいね、婚約破棄させて頂きます

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1.王女は婚約破棄するしかない 私には長年お付き合いをしている王子様がいます。 しかし、その王子様とは最近、仲が悪くてどうしようも ないというのが現実です。 果たして、どうする事が正しい判断なのかがわからないのと 王子様にはどう伝えるべきなのでしょうか。 そんな事を考えていると一人の兵士がこちらにやって来るのです。 「王女様、王子様が遊びに来ていますが、どうしましょうか」 「そうですね、このお部屋に通してあげて下さい」 「はっ、かしこまりました」 兵士はこの部屋から出ると王子様の元へ行ったのでしょうね。 私のお名前はクリス・アニルスで年齢23歳、王女です。 王子様のお名前がイルサス・マリガスで年齢23歳、王子です。 しばらくすると王子であるイルサスがこのお部屋の中へ入って来ます。 「イルサス王子、こんにちわ」 「今日も可愛いクリス王女」 「今日はどうなされたのですか?」 「近くまで来たので寄っただけです」 「そうですか、ありがとうございます」 私はイルサスに伝えないといけない事があるのですが、 単刀直入で言うべきなのか、遠回しに言うべきなのか、 どっちの方がいいのでしょうか。 「イルサスにお話する事がございます」 「何でしょうか、クリス王女」 「言いづらいのですが、婚約のお約束をしてたと思うの」 「それはしておりましたね」 「その事でちょっとね」 「どうなされたのでしょうか」 「そのね、婚約破棄したいと考えています」 「まじですか!?」 「はい、本気です」 「そ、そうなんですね、俺もびっくりしています」 やはりこういう事になるんじゃないのかなと思っていたら、 実際はイルサスは驚いている。 単刀直入で言ったのは間違いだったのかもしれません。 遠回しに言ったとしても婚約破棄したいというのは イルサスにもわかってしまうので仕方がないです。 イルサスはどんな反応をするのでしょうか。 「クリス王女、本当に婚約破棄をされるのですか?」 「はい、婚約破棄させて頂きます」 「そうですか、わかりました」 「イルサス王子、ごめんなさいね」 「いえっ、婚約破棄されるのもしょうがないと思います」 「それはどうしてですか?」 「俺自身も最近はクリス王女と交流がありませんし、 それに相性も悪いかもしれません」 「そういうふうに思っていたのですね」 「はい」 「それでは婚約破棄をさせてもらいますね」 「はい、わかりました」 「イルサス王子、お元気でね」 「クリス王女もお元気で」 イルサス王子はこのお部屋から出て行く時、とても寂しそうな顔で 出て行くのがわかりました。 本当に私は申し訳ない事をしたかと思うと、私は悲しい気持ちと 自身を許せない気持ちで一杯でした。 婚約破棄をした事には後悔がないのに、どうしてか涙が出てきます。 これはどういう事なのでしょうか。 きっと私は王子であるイルサスと婚約破棄した事によって後悔を している可能性があります。 表向きは良くても内面的には苦しい感情があるかもしれません。 婚約破棄って日常的な事かもしれませんが、それでも私にとっては 初体験なのでちょっぴりつらいという気持ちがあります。 これで私は幸せを逃した事には変わりがないので新しい恋愛を 探さないといけないのもあります。 新しい恋愛がスタートしたら、婚約破棄しないように頑張りたいですね。 私自身も幸せになりたいので………………。 幸せになるという事は結婚をしたいという願望はあります。 必ず幸せになると神様には誓います。
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