心の色

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「えっ!?」 それまで黙って歩いていた大ちゃんが急に私を抱きしめたから、息が止まるくらいにびっくりした。 地元の中学の同窓会の帰り道。 私達は中学の頃、ほんの少しおつきあいしていた。 でも、手すら繋がなかった初恋カップル。 シャイで無口だった大ちゃんが、私の家まで送ってくれる、ただそれだけの放課後。 ほんの少し不良の真似していた大ちゃんが照れて全然口を聞いてくれないから、普段お喋りな私もずっと黙っていた。 だから二人とも息苦しくって切なくて、どうしたら良いかわからなくなって、 結局うまく行かなかった。 本当は私、小学生の時からずっと大ちゃんが好きだったのに…
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