心の色

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中学を卒業して別々の高校に行ってからもう何十年も経って大ちゃんを思い出す事もなかった。 でも、同窓会で再会してしまった。 カッコいい大人の男になっている大ちゃんに。 髪が薄くなったり、すっかり脂肪もついた周りの男子の中で中年太りしていない大ちゃんは輝いて見えたけど、席が離れてしまった私は話しが出来なかった。 一次会が終わり、二次会に行こうと相談している皆に「家が遠いから」と断った時は大ちゃんも二次会をパスするなんて知らなかった。 帰り道、同じ様に駅に向かう私と大ちゃんは自然に距離が近づいて、いつしか並んで歩いていた。 中学生だったあの時みたいに…
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