心の色

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でも、とっくにウブな中学生では無くなっている私は大ちゃんに話しかけてみた。 「昔、こんな風に歩いたよね」 「ねえ、大ちゃんは今はどこに住んでるの?」 「えっ!?」 大ちゃんがいきなり私に抱きついて来た。 田舎の夜道に中年の男女二人が抱き合うシルエット、他人の目にはどう見えたのだろうか? 私は頭がクラクラして、喉はカラカラ、でも心は一瞬ピュアな中学生に戻ったみたいだった。
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