心の色

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そうか、そう言う事だったんだね。 大ちゃんが痩せていたのは病気のせい、 光っていたのは涙の色、 私を抱きしめた時、もう大ちゃんには天国が見えていたんだね。 大ちゃんは私達がいる所とは違う透明な場所に行ってしまった。 大ちゃん、やっぱり何も喋ってくれなかったけど、最後に透き通った心を見せてくれた。 私はここで目の前にある嫌な事に正面から取り組まないといけないよね、 DVの夫と、ニートの息子… もう少し本気で頑張れば私も透明な心になれるのかな。 来月、また同窓会があるんだって。 大ちゃんも透明な姿で出席して欲しいな。 私達はもう少しこの場所で生きて見るね。 【fin】
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