迷走する捜索

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「どこへ向かったか、分かりませんか?」 水無月さんが問いかけた。 「え? これ運んでからでいいですか? メモ見れば、多分……。」 「ええ、それで構いません。」 アーウィンさんの両手は塞がっている。 まぁ、心当たりがあるなら聞きたいよね。 「ところで、アーウィン。先程の【ふいぎゆあ】の配置についてなのだが……。」 歩きながら助教授が話し始めた。 二人の会話は、私には分からないことだらけ。 なんだろう、言葉は聞き取れるのに外国に来たみたい……。 聞きなれない単語の羅列。 話の中へ入り込むほどの勇気はなかった。
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