49人が本棚に入れています
本棚に追加
……トントントン。
軽快に響く包丁の音で私は目を覚ました。
見慣れない天井……。
「ここは?」
自然と声が漏れた。
体を起こそうとすると、激痛が走る。
「うぐっ。」
思わず、声にならない声を漏らす。
「おお、気がつきなすったかね、おチビちゃん。」
聞きなれない声が、私の耳に届いた。
なんとか、声のする方に顔を向ける。
開け放たれた扉の向こうから、エプロン姿の直立したドラゴンが顔を見せた。
身長は2mくらいはあるだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!