迷走する捜索

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「アーウィンさんはいますか?」 私の声に【ふいぎゆあ】を真剣な面持ちで並べていた仮研究室の面々がこっちを向いた。 その目は血走っている。 思わず 「ひっ……。」 と、言ってしまったのは仕方の無いこと。 「アーウィンは今、資料を取りに貨物室に行ってます。」 助教授が両手に【ふいぎゆあ】を持ちながら答えてくれた。 「貨物室って……???」 箱庭の様なスペースに【ふいぎゆあ】を置いた助教授が、ゆっくりとこちらにやってきた。 「はい、ご案内します。」 私たちにお辞儀すると、くるりと生徒の方を振り返り……。 「いいか、戻るまでそのままだ!」 低い声で研究員に言い渡す。
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