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「では、案内しますね。」
笑顔でそう言うと、私たちを先導した。
貨物室は研究室横にある倉庫の事だった。
丁度アーウィンさんが、荷物をいっぱい持って出てきたところだった。
「あ、アーウィンさん。運ぶの手伝います。」
前が見えないくらい積み上がった資料を抱えているアーウィンに声をかけた。
「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます。」
半分程を引き受け、仮研究室に向かう。
「ところでアーウィンさん、赤潮のシュリンプ達は今どうしてるか分かりますか?」
水無月さんが、アーウィンさんに聞いた。
「え? 午前中に会ったきり会ってませんよ。」
キョトンとした顔で答えを返す。
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