#02 終わらぬ罪の連鎖

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―夕刻、ウォルフレッドの家― ジャキッ 「ねぇウォルフレッド、その女の子は誰?もしかして……“うわき”ですか?」 なぜこうなったどうしてこの子はキレたらまず手を銃とするんだ!誰の教えでこうなった! 「ひっ………」 そうだった、成り行きで今朝知り合った少女…メイさんを連れてきていたこと忘れていた。 「ひとまず銃を解け。お客さまの前だぞ。」 「むむむむむむ………」 今日の夕食はご飯とミネストローネ、それから温菜サラダとごく普通の献立だった……が、問題はそこではなく、メイを警戒する私の隣の女の視線が痛い…! 「そう言えば、ウォルフさんの横にいる女の子って何て言うんですか?」 一番恐れていたことが現実になってしまった……俺は確かにこの子の人間としての教育を任された…しかし、この子は出生の関係からまだが与えられていない! 「名前……ないよ。」 「そっか……詳しいことは聞かないけど、お姉さんが可愛い名前をつけてあげる!そうだな……女の子だし……“レナ”なんてどうかな?」 「レナ………どうかな、ウォルフレッド?」 「いいんじゃないでしょうか。とてもお似合いですよ、レナ様。」 「わーい、ありがとうメイお姉さん……さっきは銃向けちゃってごめんなさい、あと……ウォルフレッドもごめんなさい。」 「いいんですよ、まだ子供なんですから。そうでしょ、ウォルフさん!」 あなたも俺からすればまだ子供なのですが…と言いたいところだったが、レナの目の前なのでここは言わずに「そうですね」と涼しい顔で答えた。 ―メイの家の前― 「わざわざ送ってもらっちゃってごめんなさい、あと…レナちゃん、ミネストローネごちそうさま。」 「またいつでも来てね!」 「はい!」 こらこら勝手に約束を取り付けない!迷惑するのは私なのですよ………って、言うだけ無駄でしょうね。 「それでは、失礼します。」 「またねーーー!」 ―ウォルフレッドの家、書斎― …罪魔の核より産み出されし、他を超越する未知なる脅威〈超災獣〉…これは厄介なことになりそうだ。
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