第1話:焔千夏の気がかり。

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 そんな和やかな雰囲気だったけど、私はケジメとして、ミハルちゃんに謝らずにはいられなかった。 「ミハルちゃん、あの、あのね。  あの時、まさか自分の命を引き換えにしてまで、太陽のロッドとそれに宿るウィルオーウィプスを守ろうとしていたなんて、正直考えも付かなかった。 私ね、ミハルちゃんたちは、エルフェンマスターのお仕事もそんなに本気じゃないんだと思ってた。 でも、ミハルちゃんのあの時の自己犠牲の姿を見て、私がどれだけ間違っていたのかを思い知ったの。 今さら許してなんて言えないけど・・ 本当にごめんなさい。 ずっと言いたかったけど、 ずっと言えないままで今日になってしまったの。」 驚いた様子で聞いていたミハルちゃんは、 「もう、チカちゃん何いってんの? あの時、ちゃんと仲間になってくれたじゃない。 あの時チカちゃんが力を貸してくれていなかったら、私はもうどこにもいなかったよ。 だから、あの時はありがとう。 私ね、すごく嬉しかったんだよ。」 と言ったのだった。 私は嬉しさのあまり、少し涙腺が緩んでいた。
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