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そんな和やかな雰囲気だったけど、私はケジメとして、ミハルちゃんに謝らずにはいられなかった。
「ミハルちゃん、あの、あのね。
あの時、まさか自分の命を引き換えにしてまで、太陽のロッドとそれに宿るウィルオーウィプスを守ろうとしていたなんて、正直考えも付かなかった。
私ね、ミハルちゃんたちは、エルフェンマスターのお仕事もそんなに本気じゃないんだと思ってた。
でも、ミハルちゃんのあの時の自己犠牲の姿を見て、私がどれだけ間違っていたのかを思い知ったの。
今さら許してなんて言えないけど・・
本当にごめんなさい。
ずっと言いたかったけど、
ずっと言えないままで今日になってしまったの。」
驚いた様子で聞いていたミハルちゃんは、
「もう、チカちゃん何いってんの?
あの時、ちゃんと仲間になってくれたじゃない。
あの時チカちゃんが力を貸してくれていなかったら、私はもうどこにもいなかったよ。
だから、あの時はありがとう。
私ね、すごく嬉しかったんだよ。」
と言ったのだった。
私は嬉しさのあまり、少し涙腺が緩んでいた。
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