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ミハルちゃんの家からの帰り道、
私は何かに後を付けられているように感じた。
心なしか、羽音がする。
それは小さなものではなく、そこそこ大きめのもの。
魔虫だった。
しかも何匹も。
私は日のロッドをショルダーバッグから取り出し、構えて吹いた。
その音色を受け、活性化したサラは、その魔虫たちを一瞬にして燃やし尽くして消滅した。
私の目には、もうひとつ気になるものが映っていた。
闇に隠れるように、遠巻きにこちらを見ているもの。
両肩からは黒い翼が生えている。
だか、その存在は、私たちに攻撃を仕掛けることなく、闇に消えるようにその姿を消した。
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