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9:準備はいいですか?
はい、こんばんわ。
えー、今回は今後の告知になります。前回から間を開けたにもかかわらず実のない事を書く、という。エッセイですらない。まさしく、雑記。
この雑記までもご覧いただけている方というのは、多分他の作品を読んでいただいた方なんだろうなあと勝手に思っております。名もなき妄想家の僕の雑記など時間を割いてまで読んで下さるということは、『文乃』シリーズをどれか少しでも読んで何かしらの面白味を感じていただけたのだろう…と。
エッセイはエッセイとして、物語にはない別の魅力が詰まった作品形態ではあると思うので、もしそちらを期待してページを開いてくださった方は、今回に限り申し訳ありません。ドストレートに今後の宣伝、告知をします。
まず、目下の最新作である『アーミテージ』を上梓しました。
ネタバレになってしまいますが、やはり、僕は彼らの世界から抜け出すことは出来ませんでした。もちろん、読んでいただける方の時間を無駄にしないよう、種も仕掛けも散りばめて行きます、これからも。
ですがどこをどう切り取っても、ジャンルがホラーである限り『文乃』シリーズである事は変えようがありません。
…が、当初より『文乃』『しもつげむら』『かなしみの子』の長編三作にて、一旦『文乃』シリーズを終えたいと思っていました。そのつもりで書きましたし、ラストまで読んでいただけた方には、その理由が納得のいくものであると自負してもいます。
というわけで、今回投稿した『アーミテージ』を皮切りに、新たに『新開』シリーズを始動させました。
…おい、と。
おいおい、まてまて、と。
皆さまの声が今まさに僕の耳たぶを揺らします。
今までだってほとんど新開シリーズみたいなもんだったじゃないか、と。
そうおっしゃりたい気持ちは僕だって分かっています。
今までもずーっと新開が喋ってました。画面に一番多く映っていたのも、この僕、新開です。それはもう、すみませんとしか言えません。
だけど違うんです。語り手が誰であれ、『文乃』シリーズの中心にいたのは文乃さんでした。だけどもう、そうじゃない。『新開』シリーズの中心にいるのは…。
中心にいるのは…僕の友人たちです。
それでは、次回からのラインナップを見ていきましょう。
まず、『アーミテージ』の後は三神三歳を語り部とした『三神三歳の日記』の連載を始めます。構想がかたまりつつあるだけで、作品タイトルは変わっていくと思います。
そしてその後は、『秋月めい』『辺見希璃』『三神幻子』『秋月六花』『坂東さん』の短編を順不同で連載し、そして『アーミテージ』のラストで蘇りを匂わせた『残間京』を主役に据えた物語を描き、連作を通して怪現象の謎に迫って行きたいと思います。
これが、新しく始まる『新開』シリーズの初期プロットです。
飽きやすい僕のことだから絶対とは言い切れませんが、変更することはあっても途中でやめることはないと思います。
どうしてここまで、いわゆる『文乃』シリーズの世界をひきずっているのか自分でもよくわかりません。だけど、一つだけいえます。この世界は僕にしか書けない。面白い作品やえげつなく怖いホラー作品は他の方でも書けるけど、文乃さんがいた世界のお話は、僕にしか書けないから。
だからいつか彼女が戻ってくる時まで、僕は世界を紡いでいきます。
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