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だからこそ、大学生活では本当の意味でしっかりし、本当の自分を見せられるようになりたいと思っている。そのための一人暮らしでもあった。
最初は慣れない一人暮らしの生活と学生生活で精一杯だろうけど、慣れればもっと余裕もできて、今までの人付き合いとは違う関係も築けるはず、と思っていた。
まさか、こんな風な関係性を自分が築くことになろうとは。
そして、こんな気持ちを抱くことになろうとは。
「カレーは豚肉派? 鶏派?」
頭の中で考えていたはずの献立が、音声となって反芻されるとは。
「だから、豚肉が少し……って、あなた誰?」
「301の佐倉です。佐倉秋月」
市原瑞香の予定には到底組み込まれていなかった。
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