ある女子高校生の6年間のお話

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ある女子高校生の6年間のお話

中1の時、私はある人に出会った。 私は、中学に上がる前に元々市内の中だか少し引っ越しため、引っ越し先の中学校は近くの小学校からしかいないため人見知りな私は一人で不安だった。 入学式当日、 中学校までの道を通ったことがなかったため このくらいの時間でも行けるだろう。 そう思っていたのだが、そう甘くはなく 入学式当日に遅刻をした。 チャイムがなった後に ダッシュで階段を駆け上がり、 自分の教室に入った 周りを見渡した。 見知らぬ顔ばかりなのに、遅刻した私。 ほんとバカだなと我ながら思う。 しかし、クラスの人は優しくて 「ここだよ」 と教えてくれて 私は「ありがとう」と言った。 席に座るときに私はある人から目線が離れなかった そう これがある人との出会いだった。 入学してみると 私のクラスの人は優しくて、 同性が苦手だった私だったが クラスに溶け込むことができた。 中学に入ったばかりの頃、 理科の授業で、グラウンドに出て 近くの席のグループの人と花を観察する授業があった。 そう この日。 この日に運命の人に出会った。 このときの私はこの後どうなるかなんて考えてなかったんだろうな。 そのときの私は知らなかったが あの人とわたしは 奇跡的に誕生日が1日違いで席が近かったため 同じ班で行動した。 その時、花が見つけられなくて 困ってたわたしに ある人が 『これあげるよ』って黄色い花(カタバミ?) をくれたの。 その時のあの人の感じが王子様みたいでかっこよくて 輝いて見えて、心の中が綺麗に洗われたような 恋に落ちてしまった。 どこかでその言葉を言われた感覚に襲われた。 最初に会った時も、同じような感覚にあっていて、 今回はその時以上で「私はこの人が好きなんだ、恋に落ちたんだ」って思ってしまった。 その瞬間になぜか「運命の人だ、この人とどこかで出会ったことある気がする」って思ってしまった。 そしたら、誕生日は1日違いで、少しだけど、同じ幼稚園も同じだった。 そして、ある人のことだけは「くん付け」で呼んでしまって、 今日までの5年半も「くん付け」は外れなかった。 恋に落ちたことが分かった私は、 「7月6日」 そう、この日はわたしがあの人とのに告白した日 この日に私は勇気を出して告白した。 「なぜか、この日に告白しなければいけない」 この感情に襲われた 記憶は曖昧だが 私)好きです あの人)ゲーム? 私)え? あの人)いたずら?(みたいなことを言われた) 私)違うよ あの人)じゃあ    別にいいよ 私)よろしくお願いします あの人)よろしく 「別に」 という言葉に引っかかる部分もあったが 知らないふりをし 私たちは付き合うことになった けど、この時の私はあの人のことを何も知らなくて この先のことなど何も考えていなかった そして 付き合うのが初めてで何も分からなくて 話しかけることもできないまま 時だけが過ぎていく ある日の放課後 ある人がいて 目が合って あの人)ばいばい! 私)逃げ去るようにおどおどして「ば、ばいばい!!」 学校で話したのはそれくらい。 自分から話しかけることはできなくて ずっと、ずっと 今でも後悔している。 その当時、ペア画が流行っていた。 私はあの人としたかったけど、 付き合う時に「誰にも話さないでね」って言われてたからできないことが分かっていたけど やっぱりしたくて聞いたけど 遠回しにダメと言われた感じだった。 そして、何もないままときが過ぎ ようやく あの人)別れよ 私)わかった。 この、2つの会話だけで私たちは別れた。 「わかった」 この言葉だけで終わりにしてしまった私も悪いと思う。 だけど、重たくしたら嫌われるかな。って考えてしまって。 その後に、クラスの仲のいい男子がいて その子に あの人と別れた。って言ったら 仲のいい男子)よし、言ってきてやろう。 私)え?なにするの? え、やめて って言ったけど、 その後すぐにあの人から あの人)やっぱり付き合おうってきて 私)まじかよ... ってなり 私)仲のいい男子になにしたねん って聞いたら 仲のいい男子)なにもしてないよ        よかったな って言われ 問いただしたけどなにも言ってくれないのでそのまま少し付き合ったけど 結局なにもなくて、 「8月3日」 あの人)バスケ部って恋愛禁止なんだよね。 って言われて 私)そっか、 じゃあしょうがないね。 私はその時別れたと思っていた。 でも、違かった。 私だけが別れたと思っていた。 気づけなかった。 もう遅くて。 私はあの人のことを忘れるために 「8月5日」 最近知り合った別のクラスの男女と付き合った。 その数日後に あの人から連絡が来て 気づいた時には電話が2回もかかってて でも、出れなかった。 出れたら、未来が変わっていたのかもしれない。 その後すぐに電話をかけたけど 出てくれなくて。 目に映し出された言葉たちは 衝撃的で、自分の脳が"この言葉は見てはいけない"の警鐘がなっていた気がした。 そのせいか、その時に言われた言葉はあまり覚えていない。 しかし 衝撃的過ぎて 一番記憶に残っているのは あの人)「お前最低だな」 という言葉。 私)「ごめんね、ごめんなさい」 これが最後だった。 別のクラスの男子のことを好きじゃないことは分かってた。 一年ちょっと続いたけど 結局浮気されて、別れて。 今思えば何してんだろう。 って感じ。 高校入るまでの3年間 いろんな人と出会い、付き合ったりしたけど ふとした時、今日までも あの人のことが頭に浮かんだ。 ずっと後悔していた。 考えてみれば、 何度もチャンスはあった。 歴史の答え貸して!って言われたり 傘貸すよ!って言われたり いきなり、自転車貸して!って言われたり でも、タイミングが悪くて この気持ちを知らないふりして、 見て見ぬ振りをして 気づかないふりをした。 今日の今まで「2019年10月20日」 今までいろんな人と付き合った。 好きでもない人ともした。 今では好きの定義が分からなく、 人との性行為自体が気持ち悪くて 人と接することもなくて 日が過ぎて ある日の帰り、その日はなぜかすごく泣いた。 高校卒業が近くなっていて 後悔することはないかなと考えた その時 ふとあの人のことが浮かんだ。
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