ハムスターばいばい 第2話

1/9
前へ
/37ページ
次へ

ハムスターばいばい 第2話

 私は、ハムスターが死んでからすぐに違うハムスターを買いに行った。  外は雨が降っていた。  こんな天気だと、お気に入りのピンクのトレーナーが汚れてしまう。ハムスターがすぐに死んだこともあり、私はイライラしていた。  ペットショップに入ると、またこの間の店員がいた。作り笑顔が張り付いた女だ。 「あら? あなたまた来たの?」  私はこの女が嫌いだ。吐き気がする顔を横目にパーカーについた雨水を乱暴にぬぐった。 「ハムスターください」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加