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女の店員は嬉しそうな顔をしていた。
「もう一匹飼うの? ハムちゃんが大好きなのね」
「はあ……まあ」
「あのハムちゃんの様子はどう?」
「動かないです」
「雌だから大人しいのね」
「はあ……」
「それなら、今度は元気な雄を飼ってみればどうかしら? きっといつか雌のハムちゃんと仲良くなって、たくさんの赤ちゃんが生まれるかもね」
「まあ……どっちでもいいですけど」
私はハムスターが交尾をしている様子を想像すると、なぜか暗い気持ちになった。結局その日、私は雄の白いハムスターを買い、小さな紙の箱に入れて家に帰った。
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