ハムスターばいばい 第2話

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   雄のハムスターは気性が荒く、すぐ逃げたり噛んだりうんこをしたりした。 「なんだよ、こいつ。言うこと聞けよ!」  逃げ回る雄のハムスターを捕まえて握りしめると、パキっと小枝が折れるような乾いた音がした。見ると、手の中でハムスターが死んでいた。 「はああああ?! 弱!! ありえない」  私は頭を掻きむしった。ふけが粉雪のように飛び散った。  何て弱い動物なんだろう。私は、ハムスターを窓から田んぼに投げ捨てた。
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