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何だかつまらなかった。
今日も一日があっという間に過ぎた。あっという間なのに、重かった。
夕陽から目を背けるように、私はミカンの樹の下に座りこんだ。
翌日、私は学校で女子のクラスメイトの群れに突撃した。
「ねえ、聞いて! 私、ハムスター飼ってるの」
普段話しかけないクラスメイトに話しかけてみた。飴のようなキラキラの髪留めをつけた女子達が驚いた表情をした。
「え? ハム……?」
「ハムスター! ねずみじゃなくて、ハムスターね!」
私は興奮していた。ふわふわのあの生き物を皆に自慢したかったのだ。
「へ、へえ~、いいなあ」
「へえ……」
女子達は、へえしか言わなかった。
私はもっと、ハムスターの良いところを伝えなければならないと思った。
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