ハムスターばいばい 第2話

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―――私、臭うのかな? その日、学校から帰っていると、公園でブランコに乗っている奈々を発見した。そこに、奈々の同級生と思われる男子生徒が三人ほど近づいてきた。 「こいつ、学校にハムスター持ってきたぞ」 「ふざけんなブス」 「ブスのくせにハムスター飼うな」 奈々は、必死でハムスターを庇い、給食袋にハムスターを丸めて隠した。 「だめ! やめて!」 「このハムスター埋めてやる」 一人の男子が給食袋をとりあげ、ボールのようにして他の男子二人とお互いにパスしあう。
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