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生まれたてのハムスターのようにもぞもぞしている男子と、妹。見つかったら面倒くさそうだと思い、無視して通り過ぎようとした。しかし
「お姉ちゃん!」
と呼び止められてしまった。私は仕方なく立ち止まり、妹に聞こえないようにため息をつく。
「お姉ちゃん助けて!」
妹とともに男子達が、一斉につぶらな瞳で私を見つめた。私は四人の視線を感じながら、ジャングルジムの横に置いてあった木の棒を拾った。
「おい」
と私が呼びかけると、男子達は、三人とも構えた。じゃり、と公園の砂のざらついた音が聞こえた。
私は少しの躊躇もせずに、棒を振り下ろした。
「しね」
(続く)
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