ハムスターばいばい 第3話

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 右足を錆びだらけの画鋲が並んだ靴の中に突っ込んだ。  男子達はそれを見て驚愕したのか、談笑をぴたりとやめた。 中には泣き始める生徒もいた。ただ足に針が刺さって血液が出ただけなのに、なぜ泣くのか私にはわからなかった。 「どうして泣くの? おかしいよね? そこ、笑うとこだよ」   怯える男子生徒。こんな傷、致命傷でも何でもない。私は画鋲の上履きを履いたまま詰め寄った。
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