ハムスターばいばい 第3話

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ああ、ハムスターって、何て弱い生き物なんだろう。私の踵なんてすぐに再生するけど、ハムスターは簡単に潰れちゃう。死んでしまう。そして、私のもとからすぐにいなくなってしまう。  その時、めまいがして目の前が真っ暗になった。 目を覚ますと、白い天井が見えた。その横にはカーテンの隙間から、保健室の先生が。そうか。ここは保健室なんだ。 時計は十三時を指していた。いつの間にか私は気を失っていたようだ。 保健室の先生がベッドのすぐ近くまで来て、微笑んだ。 「おうちのひとに迎えにきてもらおうと思ったんだけど……電話に誰も出ないみたい」
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