1人が本棚に入れています
本棚に追加
ああ、ハムスターって、何て弱い生き物なんだろう。私の踵なんてすぐに再生するけど、ハムスターは簡単に潰れちゃう。死んでしまう。そして、私のもとからすぐにいなくなってしまう。
その時、めまいがして目の前が真っ暗になった。
目を覚ますと、白い天井が見えた。その横にはカーテンの隙間から、保健室の先生が。そうか。ここは保健室なんだ。
時計は十三時を指していた。いつの間にか私は気を失っていたようだ。
保健室の先生がベッドのすぐ近くまで来て、微笑んだ。
「おうちのひとに迎えにきてもらおうと思ったんだけど……電話に誰も出ないみたい」
最初のコメントを投稿しよう!