ハムスターばいばい 第1話

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ハムスターばいばい 第1話

妹の奈々のハムスターがかわいい。 「金玉が大きいから、キンタマって名前なの」 奈々は肩に金色のハムスターをのせて手で撫でる。  キンタマなんてそのまんまじゃないか。馬鹿だなあ。 そう思いながらも、妹にハムスターを触らせてもらった。 「ねずみに名前なんていらないでしょ」 「要るよ。名前は大切だよ」 ふわふわのハムスター。呼吸をする度に肉と骨が上下して、皮膚と連動して、ふわふわが波打っている。この温かくて柔らかい肉の塊が欲しいと思った。
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