6-1.肉まんが決定!(コクーン視点)

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 成人してから王都で修行してた俺とは違う、未知なる料理の数々を知ってる少女。  色々ツッコミたいところはあるが、ここで追求しても隣の師匠が許しはしないだろう。  上下関係は見た目逆だが、クツナはクツナで調理中師匠らしい一面も見せていた。  年は親子に近いくらい離れているらしいが、調理中の二人は、まるで家族のようで。  年の離れた妹を慈しむような優しい表情で髪を撫でてやったりと。  だが、つまみ食いをしようとしてた時は、容赦なくミリアのゲンコツが飛んだが。  ともかく、二人の絆には無闇に立ち入れないわけだ。 「美味い、美味いぞミリアとやら。これは、大会にも入れて構わぬ珍味じゃ」 「ありがとうございます。大食い……に向いてますか?」 「うむ。この肉厚で重量感もそこそこある。おまけに、ステーキとは違い、パンのような皮のせいでむせやすい代物じゃわい。これは、大会に取り入れれば面白い!」 「「「「うんうん」」」」 「ありがとうございます。ただ一つ問題点が」 「なんじゃ?」  それは、作ってたのを見てた時になんとなくわかった。  ついさっき、クツナの収納魔法から取り出した調理器具。あれのことだろう。 「先程、肉まんを出した時に入れていた金属製の調理器具のことなんですが。フライパンでも蒸すことは可能ですけど、あの蒸し器の方がたくさん作れるし一定の味の品質が保てます」 「ふむ。その蒸し器とやらを一度見せてもらえるか?」 「はい、クツナ」 「ホイホイ」  クツナが収納魔法から取り出した蒸し器を改めて見せてもらったが。  二段式の鍋構造で、上は底の部分に豆ほどの穴がたくさん開けられていた。
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