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よく晴れて眠くなるような昼下がり。
広々とした校舎の窓の外を見ながら歩いていると、体育の授業で気だるげに歩く生徒たちの姿が、アフリカの僻地に住む動物の群れのように見えた。
その中で一際異彩を放っている男の子は、私が校舎のどこにいても必ず目に飛び込んでくる。賑やかで明るく、口下手な私とはとことん違う太陽みたいに眩しい存在だった。
その子がうちにやってきたのは、私がまだ保育園に通っていたころだったと思う。たまに買い物に行ったり、テーマパークに遊びに行ったり、ご飯を一緒に食べたりしていたが、それが日常に変わった。
私の父親と、一歳年下の義理の弟、巡の母親が再婚したのだ。私の母は病気で亡くなったらしく、記憶にも残っていない。巡の両親は離婚で、巡は今でも時おり父親と会っているようだった。
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