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「でも…会ってみる価値はありますよね!!」
少し沈んだ空気をきるように私が言った。
「おやおや。元の世界へよっぽど帰りたいんだねぇ。まぁ突然知らない世界に来たら当然のことか。」
レミはフフフと笑いながら
「ユキが気乗りしてくれてよかった。大変な旅になるかもしれないけど頑張るんだよ。まぁここに住んでのんびり暮らすのも一興かと私は思うけどね。」
「できることはやる主義なので!」
ふんっと私は意気込む。
「さて、そんなあんたに贈り物と助言を授けてあげよう。」
そう言うと、レミはリビングの鉢植えに生えている小さな木から紅葉のような葉を1枚とり私に差し出した。
「これは?」
私が尋ねるとレミはふふっと笑いながら
「これがこの土地に伝わるものさ」
と言った。
「レミさんはこの土地の土地主様です。」
クロミが説明をつけくわえた。
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