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「紅色で綺麗な葉っぱ。」
レミから渡された葉を眺めながら私は呟いた。
「さて次の目的地だけど、ここから北を目指して進んでごらん。北の大地にロウって土地主がいるはずだ。ちょっと気位が高い奴だが悪い奴じゃない。まず、そこをあたってみるのがいいと私は思うね。」
そう言って、レミは紅色の葉を入れるためにポーチをくれた。
「わかりました。行ってみます。いろいろとどうもありがとうございました。」
私が家の扉から出ようとすると
「ま、待ってください。」
クロミに呼び止められた。
「えっと…あの…邪魔に思うかもしれませんが、もしユキさんが良ければその旅に同行させてもらえませんか…?」
おずおずとした態度と上目遣いでクロミがこちらを見つめた。
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