2.レミ

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2.レミ

レミはどうやら村長のような人で、とても物知りらしい。 「レミさんのうちはうちから少し歩きますけどユキさんが行きたいなら案内しますよ?」 クロミはこちらをうかがっている。 「えーと。じゃあ…。なんかいろいろすいません。あ、お茶とっても美味しかったです。」 私達はクロミの家を出て、再びトコトコと歩き始めた。 道中に川を渡り茂みを抜けて…。 ゴツゴツした岩場の中。 大きな岩と岩の隙間に小さな扉が見えた。 とんとん。とんとんとん。 木の扉をクロミがノックする。 「レミさーん。いらっしゃいませんか?」 (こんな岩場…熊でも出てくるのだろうか…) がちゃ。 扉を開けたのは意外にも毛並みの綺麗な狐だった。 「クロミじゃないか。今日はどうした?おや、そっちの黒うさぎの子は誰だい?」 細目でこちらを見つめる狐。 「こんにちはレミさん。実はこの子の事で相談したいことがあって…。」 クロミは狐に事情を説明した。
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