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「はじめまして。私が狐のレミだよ。」
レミはペコリとお辞儀した。流れるような動作で綺麗な毛並みがふわふわとゆれる。
「はじめまして。由紀です。」
「それにしてもクロミから聞いた話が本当なら、あんたは異世界の住人ってことになるけど…。ふむふむ。とっても興味深いね。」
レミはクルッと私のまわりをまわってジロジロと見つめる。
「それにニンゲンという種族も非常に興味深い。私もいろんな事を学んできたつもりだけどニンゲンという種族にはまだあったことがないねぇ。」
「レミさんでもわからないことがあるんですね…。」
クロミの耳がしょんぼりとうなだれた。
「力になれなくてすまないねぇ。でも元の世界に帰れるヒントなら教えてあげれるかもしれないよ?」
「本当ですか?!」
私が身をのりだして聞き返した。
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