1

2/2
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
当たり前というものは、まるで空気のようなものだから、それがどんなに特別で貴重で、どんなに奇跡の積み重ねで出来ているかなんて、考えもしない。 そう、当たり前とは、失ってから初めて 当たり前ではなかった と、気付く厄介なものなのだ。 厄介ついでに当たり前とは、それが大切な何かであることが多いので、失ってから気付くのでは遅すぎて… 後悔しても 取り戻そうと手を伸ばしても その時にはもう取り戻せない。 でも人間というものは そても愚かで 失うまで、それがどんなに特別で大切か気付かない、きっとそんな生き物で。 私もまたそんな生き物の一人で… 気付くことが遅すぎて 遠く 遥か遠くへ 大切な人は行ってしまった。 そしてもう あの当たり前の毎日はもう戻っては来ないのだ…
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!