ヒナの正体

1/13
162人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ

ヒナの正体

「仕事なんて嘘だったの・・・?」 日の出前のあたりは、まだうす暗い。 彼氏である三浦 (あつし)の職場が入るビルは、一階のコンビニを除いて、全ての階が消灯していた。 私は後ずさりして、川の欄干にもたれかかる。 この川沿いは広く綺麗に舗装され、景色も良いことから、昼はOL達のランチ場、夜はデートスポットとして人気だ。 私達も、ここから敦の職場が近くよく見えることから、待ち合わせ場所にすることが多かった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!