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「目、逸らさなくてもいいだろう?」
強く腕が引っ張られ、彼の顔が目前に迫る。
「あっ、え…?」
言葉に詰まり、呆然とその顔を見上げるのに、
「……好きなんだよな?」
確信めいた聞き方に言い直すと、
「……この手で、触られたいって言ってただろ」
まさか、自分は酔ってそんなことを口走っていたのかと、恥ずかしくも感じていると、
唐突に赤らむ頬が片手で捕らえられ、ベランダの鉄柵に力ずくで押さえ付けられた。
身体が仰け反り、「落ちる…!」と思った瞬間、
片腕にぐいっと腰が抱かれ、唇が荒々しい激しさで重ね合わされた──。
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