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「うぅ……ふっ…」 不意討ちで塞がれた口の中に、鳥羽さんが吸っていた煙草の苦味がじわりと広がる。 「……んぅ…んっ…」 逃れられない力で腕にがっちりと抱えられたまま、息も継げないような口づけが繰り返される。 呼吸が苦しくなり、思わず出した舌が、 唇で挟まれ、ちゅ…っと音を立てて吸い上げられると、 もう立ってもいられなくなり、ベランダに膝をついてへたり込んだ……。
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