後篇

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唾液が絡む湿った音が響いて、口づけに酔い()れそうになっていると、 「自分で、脱げよ」 低く声が浴びせられて、「え…」と眼前の顔を見つめた。 「脱いで、床に這え」 有無を言わせぬ冷ややかな口調に驚きを隠せずにいると、 「……してほしいんだろ? なら自分から誘ってみろよ」 そう言い下して、 「おまえが、ガキじゃないならな…」 と、鼻先で笑った。 「それぐらい、俺だって……」 見下げられているような感覚に、ワイシャツを脱ぎズボンを下ろし、下着を脱ぎ捨てた。 服を着たままの鳥羽さんに手を伸ばし、「脱がせて、いいんですよね?」シャツのボタンを外した。 返事もなく、けれど抵抗もない彼のシャツをはだけて、ベルトを抜いた。 ズボンが落ちて下着姿になると、そこは既に外からでもわかるくらいに勃ち上がっていた。
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