後篇

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「……しがみつくなって、ガキ…」 「……ガキじゃないです。鳥羽さんも、パートナーにしてくれるんなら、さっきみたいに名前で呼んでください……渉って」 「……聞こえてたのか」 言う彼に、「はい」と頷くと、 「仕方ないな…」鳥羽さんはくしゃりと顔を崩して笑って、 「……呼んでやるよ、渉。これからも、何度でもな…」 あたたかな手の平で、俺の頭をぐりぐりと愛おしげに撫でた……。
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