どこか遠くへ

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 30代も半ばで恋人もいない独り身の男が1人。  上司に怒られ、取引先に頭を下げ、仕事が終わるまでピリピリとした空気に包まれる毎日。  そんな毎日に嫌気が差してきた俺はどこか違う場所へ行くことを決めた。  そこからは早かった。  大きなリュックに必要最低限のものを詰め込み、仕事も家も全て捨てた。  俺の人生は今日、変わる。  今日から変わり始めるんだ。  その大事な1歩を、俺は踏み出す。  どこからか来た風が、俺の背中を押してくれた。
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