恋ごころ

だから今すぐ会いたい

「瑠璃色海岸」

エメラルドグリーンから藍色に

グラデーションを描いて変っていく海

私たちだけの海岸

私の名前を付けてくれた

瑠璃色海岸

二人でヤシの木陰に座り

何も話さないで

海だけを見つめていた

時おり風が吹いて二つの影をゆらす

そしてあなたは静かに立ち上がった

去り行く足音だけを

ひざを抱えて聴きながら

何も言えずに

海に向かって小石をひとつ投げた