悲しいほど青い空

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悲しいほど青い空

かなり前に書いた作品です、 この頃は、いわゆる現代詩っぽいのを書きたいと思っていました。 でも、最近は平易なコトバの方が好きになっています。 遍歴という事でご紹介します。 5c60fb95-75f8-41ff-a3cb-98449237c399 「悲しいほど青い空」 濁った沼に体が落ちる 蝉の抜け殻そばにある 穴のあいた枯葉に青い蝶 腐った水を薄めたい 撫子踏んで鈴虫の声 緑の草原は寂しいばかり 澄んだ水はどこですか あそこの泉はすぐそこだ 張り詰めたピアノの弦が切れる やごが息して 泥水足にからみつく 手をついて、はいつくばって 少し前に、体を伸ばす 伸びろ、伸びろあそこまで 地面から見上げる空は 悲しいほど青い空 伸びろ、届けあそこまで もういいか もういいや 疲れてしまった 蝉のようになって 土の中で眠ろうか どうろうどうろう やがて僕は土になる
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