追憶

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追憶

時はすこしずつ何かを変えるのですね。 ずっと前に書いた作品です。 今、こんな感じの作品書けるかなぁ? 「追憶」 暗くて暗い水の辺 漆黒の淵あかく光る 尖った石を投げてみた ひろがる輪はやがて僕をおおい 闇の中で輝いてる どこまでも広がる銀色の輪が 甘いアカシアの香りに噎せて あかい光を遠ざける 手を伸ばせば届きそうだけど 枯れ木になった体は 枝もなく、葉もなく、口もない ただ、銀色の輪に包まれて おだやかに沈んでいく あかい光を求めた 狂おしい想いが行き先をなくす 追いかければよかった… 水の底から 聞こえない声が聞こえる もう二度と戻れないことは、 分かっているのにb2340e48-f62e-48cb-876a-4ddbdd5be131
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