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下手くそな歌
下手くそで一生懸命で真面目な顔して
あなたはわたしのために歌ってくれた
照れくさくてくやしいので
ふーんとか言って
シカトした
あなたは肩を少しすぼめて
そしてギターをケースに収めて
何もなかったように
今日の経済原論の講義の話なんかをはじめた
わたしは先週できたスイーツのお店のことなんか話す
ゆるくてかみあわない時間がながれて
その居心地のよさに
甘えていた
少し陽が傾きかけたころ
いつものバス停まで二人で歩いて
わたしはあなたより少し早い時間のバスに乗った
そうわたしはいつもあなたより先を歩いていた
次第にあなたはわたしに追いつけなくなって
そんなこと気にもしないで
アイスクリームを食べて
焼きイモを食べて
クリスマスケーキを食べて
そしてまた春がきた
散り始めた桜の向こうを振り向いた時
あなたがいなくなってるのに気が付いた
ちっともあなたのこと考えてなかった
あなたはわたしのことだけを考えてくれてた
ふいに、あの時わたしに聞かせてくれた下手くそな歌を思いだした
それは自分でもおかしいくらい
おかしいくらいに胸に刺さって
涙がとまらなくなった
散る桜の花びらのように
とめどなく
とめどなく
とめどなく
*コロナ大変ですね?
厳しいことになっています。
いろいろ考えさせられます。
こんな時だからこそ、希望が持てるコトを始めたいと思いまして、
FBに「電子書籍を出版しよう」というコミュニティを開設しました。
https://www.facebook.com/groups/806001956577343/?ref=bookmarks
出版を考えてる作家の方や、興味があるけど、まだ自分では…。
という方などなど。いろいろな方が参加してくださっています。
よろしければ、ご参加いただけませんか?
ただ眺めるだけのオブザーバーでもOKですので。
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