日東航空東京乗員室B767運航乗員課編Vol.2

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白根「えっと、まず中3の6月にあの事件があって、翌月には日東航空から採用の話があったんですよね。でもうその翌月、8月にすぐ宮崎に行きました」 佐藤「え、そんなにとんとん拍子だったの?」 白根「自分でもびっくりなほどに話が進んじゃって正直ついていけてなかったんだけど、ほんと気づいたら真夏の宮崎にいてって感じ」 藤田「そこではどんなことを?」 白根「まず航空大学校の学生さんは、5~7か月のスパンで4つの課程があります。はじめ宮崎で座学課程、次に帯広フライト課程、また宮崎に戻って宮崎フライト課程、そして最後に双発機になって仙台フライト課程、で卒業です」 水島「俺らの頃は4年制だったんだけど、今は短くなったからな」 白根「ですが私はなんと半分の1年で修了なんです。これはあくまで創作小説の設定なので、現実の世界ではあり得ない設定ですけどね。まず宮崎座学課程をやりながら、帯広フライト課程を同時にやったんです。もちろん宮崎と帯広を行き来できないので、帯広でやるカリキュラムを宮崎で同時にやると。ここまではバディがいなくて。それで、座学が終わると同時に、帯広行って。真冬の帯広ですよ」 水島「寒いんだよなぁ・・・」
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