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藤「えーと、すこし話を戻しますが。勇治君が下地島でスランプになったのをどう克服したか、ぶっちゃけちゃって下さい!」
勇治「まぁ、ここは審査とは関係のない場なのでね。言いますか。えーと、実は補講の日にですね、スレッショルド後にパワー絞っちゃう癖がやっぱり出てたんですけど、天野の、まぁ言ってしまえば亡霊なんですかね。彼の姿が見えて、彼が後ろからスッとスラストレバーを支えてくれたんですよ。その感覚。その通りにコントロールしたら、支えが効いているってこの感覚か!って染み込んできて、あとはそれを再現するのみって。これ現実世界でもPilot in High Schoolの世界でも、航空身体検査の精神科で引っかかりそうだから言わなかったんですけどね」
佐藤「そういうことだったんだ!」
西「え、納得できちゃうの!?」
佐藤「まぁ、小説の設定だから?」
西「あ、まぁ、そう、か」
水「俺の指導の賜物だろ?」
勇「それももちろん大きいですよ。ある程度できてればそれでよしとする教官じゃないから、あそこまで厳しく言って下さったんですから。それがなければ、やっぱりその程度の状態でチェックアウトしてたと思うし、そうなってたら、ちょっと今悲惨かも」
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