TooMuchPain

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「すみません。」 「取り返しのつかない事をしてしまいました。」 「本当に申し訳ありません。」 俺を轢いた奴が言ったのはこれくらいだった。全て泣きながら言っていた。 ショックでまともに頭が働かないのだろう。無理もないか。 最後に深々と頭を下げて帰っていった。 女の人のその背中は何とも哀しみに満ちていた。 そんな背中を見て、かわいそうだと思った俺は、自らの死を受け入れられない自分がいる事に気付いた。
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