孤独

5/11
前へ
/37ページ
次へ
「驚いているのかな?」 ダンディーボイスで声をかけられさらに動揺する。 「無理も無いですね。」と女が言った。 「俺のことが見えるのか?」 「その通り。私たちには君の姿がはっきりとみえている。」 こいつら何者だ?予想外の出来事に頭が働かない。 「驚かせてすいません。」 女のほうが謝ってきた。それでも動揺を隠せない俺は、 「はぁ、どうも。」などと気のない返事しかできなかった。 「この格好から見てわかる通り、私たちは『あの世』から来たんだよ。」 「見てわかんねぇよ。」 「この制服になってからまだ日が浅いからでしょうか?」 「そうじゃないって!」 「ふむ。我々のイメージカラーである白をメインにしているのだか。検討が必要だな。まぁ、今は良いだろう。本題に入ろう。」 どうやらこの自称あの世からの使いは、ちゃんと俺に話があるらしい。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加