孤独

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「何だって?この世にも定員数が決まっているのか?」 「そうです。」 これから先も驚きの連発だった。詳しく話したいが、決して長くなるから面倒くさい。という作者の理由で割合するわけではない。という事にしといてもらいたい。 話しをまとめるとこうなる。 人間が長生きし過ぎて他の所に回るはずの定員数が、人間にとられちゃったから、人間の転生を少し抑えたらしい。神様がそんな事しちまったから人間の転生が追いつかず、人間の魂が溢れてしまった。と、まぁこんな感じだ。 「つまり、君はまだ『あの世』に行けないということなんだよ。」 じゃあ、いつ頃になるんでしょうかね? 「未定です。」 は? 今何と仰いましたか? 「未定です。」 未定!?いつ成仏出来るか分からないのか?俺はやはり長い年月を一人で孤独に生きていかなければならないのか? 人生お先真っ暗だ。終わってるけど、人生。 「いつ成仏出来るかは分からない。だがそう落胆するな。」 オッサン、他人事だからっていい加減な慰め方するなよ。 「決して孤独なわけじゃないからな。」 どういうこと? 「君が望むなら彼女を付き人としよう。」
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