四種目 青天の霹靂(へきれき)

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四種目 青天の霹靂(へきれき)

ゴロゴロゴロ。 突然、雨が降り出し、雷が鳴り始めました。 優美は、駆け出します。 「あれー?天気予報では、晴れだったのにー」 昨日、優美が見た天気予報では晴れの予想だったが、突然の雷雨で 優美は傘を持っていませんでした。 優美は「ビックフォレスト」へ駆け込みます。 「あらあらっビシャビシャじゃないの。大丈夫? これでしっかり拭かないと」 そう言っておばさんは、タオルで拭いてくれました。 「ありがとうございます。」 優美は、なんだか懐かしさを感じました。 その時、佑翔もびちゃびちゃになって現れました。 「すごい雨だね。」 「うん。突然だからびっくり。」 「あなたもこれで拭いて。」とおばさんは佑翔にも タオルを渡しました。 「おばさん、今日のお米は何ですか?」 「青天の霹靂(へきれき)よ」 「青天の霹靂は、まさに今日みたいな突然の雷雨くらい 驚くような美味しさが名前の由来なんだ。粘りとキレのバランスが新しくて 上品な甘さなんだ。どんな食材とも相性抜群なんだ。」 いつものように佑翔は、熱く語りました。 「私、ビックフォレストと出会って色々なお米を食べて、 佑翔くんの説明でお米の特徴も知れた。とても、嬉しいわ。」 そう話していると、 「今日は、イワシのフライだったけど優美ちゃん苦手だったから アジフライにしたわよ。」とおばさんが料理を運びながら言いました。 「ありがとう。おばさん。」 「(あれ?なんで私がイワシ苦手って知ってるのかな…?)」 「(私、言ったかな…?)」 「(ま、いっか。)いただきまーす」 次回  あきたこまち
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