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あの空の向こう側
気付けば僕は少し歩きすぎた
回り道や遠回りばかりしてた
本当の自分と向き合うのが怖くて
情けない言葉が白いノートを埋めていた
泣き腫らした瞼から零れ落ちたのは
弱さと脆さを丸めて固めた意味の無い物
溢れ出しては頬を崩して形を失わせる
どうしたらいいんだって僕は天を仰いだ
あの空の向こう側へは
届かないと分かっていても
信じる事だけは止めたくはないから
諦めるのは明日でもいい
眩い光を見失いそうだけれど
もう1度少しだけ信じてみたいんだ
たった1度しか物語を描けないのなら
自由に描き直していきたいと思うんだ
あるがままの心をただ前に進めていこう
意味の無い物は全て破り捨て僕は進む
門出というには少し大袈裟だけど
新しく開いたこのページから何を描く?
まだ何一つ決めてはいないけれど
昨日の僕よりは前に進んだと感じるから
あの空の向こう側へは
届かないと分かっていても
信じる事だけは止めたくはないから
諦めるのは明日でもいい
眩い光を見失いそうだけれど
もう1度少しだけ足掻いてみるんだ
瞬く間に時は過ぎたけど
どこかで変わらないままの思いには
知らない振りをしているだけだったんだ
あの空の向こう側には
何があるかは分からないけれど
あんなにも綺麗なオレンジ色なのだから
その先に見えるものが僕は知りたいんだ
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